社会について

恋愛と社会

 

なぜ、女性は好きになる男性が異なるのでしょうか?

 

もし本能で好きになる男性の特徴が決まっているなら、特定の男性が一人勝ちしてもおかしくはないですよね。

しかし、現実では「女性の本能条件の塊のような男性」が一人勝ちするのではなく、様々な男性と恋愛しています。

 

その理由は一般的には「好み」や「性格的な相性」などと言われていますが、これは不正確であり、

より正確に言えば

「社会が異なるから」

です。

 

実は、この「社会」こそが恋愛の在り方を決めていると言っても過言ではなく、

「社会」の仕組みを理解することで、恋愛をさらに深く理解することができます。

 

 

社会のかたち

 

社会とは、生物学的に言えば「群れ」のことです。

 

生き物の目的は「生き延びること(および死のリスクを下げること)」であり、その為にも

「資源を手に入れやすくなること」「配偶者を見つけやすくなること」「リスクを下げること(主に外敵に襲われにくくなること)」

が重要となりました。

 

そこで、一部の動物は生き延びる可能性を少しでも高める為に「群れ」を成しました。

たとえば、イワシ、アリ、ペンギン、ミーアキャット、ハイエナ、ゴリラなどです。

 

人間においても同じで、より生き延びる確率を高める為に群れを形成しました。

大昔で言えば「部族」ですが、

現代では、自分の子供を守る為の群れが「家族」

自分を守る為の群れが「友達グループ」

その土地の人々が資源や配偶者や居場所で争わないようにする為の群れが「国」

のような形です。

 

また、人間においては様々な形の群れを形成しました。

たとえば、勉強を教える人と学ぶ人が集まった群れが「学校」

目的を達成したい人と目的達成を助けることで資源を恵んでもらう人が集まる群れが「会社」

地方のお得な情報を教える人と教えてもらいたい人が集まった群れが「ツアー」

1つの目的を協力したり共有したりして楽しみたい群れが「趣味グループ」などです。

 

この他にも、人間の世界には様々な形の群れ(社会)が存在します。

 

 

社会の意識

 

群れには2つの重要な意識がありました。

1つは「群れのトップ」の意識、もう1つは「群れの仲間たち」の意識です。

 

群れに属する人々はその群れから追い出されないようにする為にも、これらの意識に従う必要がありました。

 

たとえば、家族のトップは父親(母親の場合もある)であり、父親の決めたルールや言うことに従わなければならないと感じます。

このようなルールはあらゆる社会に存在します。

 

社会とルール(暗黙の了解も含む)の一例

家族:「食べ終わったお皿は流し台に持っていかなければならない」「ゴミをどこにでも捨ててはならない」「他人に迷惑をかけてはならない」など

友達:「約束をやぶってはならない」「友達の好きな人をディスってはならない」「途中で勝手に帰ってはならない」など

学校:「9時までに登校しなければならない」「ゲームを持ってきてはいけない」「勝手に授業を抜け出してはならない」など

会社:「平日は出社しなければならない」「社内でナンパしてはいけない」「休む際は職場に連絡しなければならない」など

国:「人の物を盗んではいけない」「ゴミをポイ捨てしてはいけない」「順番は守らなければならない」など

 

 

この際、男性の場合は、群れから追い出されても生き延びられる可能性があるため、社会のルールを守ろうとしなかったり軽んじたり反発したりする個体が女性に比べて多いのですが、

女性の場合は、社会から追い出されると生きる上で非常に不利になることから、社会のルールを守ろうとする個体の比率が男性に比べて圧倒的に多くなります。

 

男女におけるルールに対する意識の違い

 

・男性

常識やルールを守らなかったり破ろうとする個体が多い

男性の方が協調性がない個体が多い、反社会的な個体が多い、犯罪率が高い

 

・女性

常識やルールを守ろうとする個体が多い

女性の方が協調性が高い個体が多い、他人に共感しやすい、犯罪に対して厳しい

 

 

また、社会的なルールは若い個体ほど軽んじやすく、経験を積んだ個体ほど重要視するようになります。

 

たとえば、新卒社会人は「髪は好きな色に染めたい」「有給は好きなタイミングでとればいい」「残業なんかせずに定時になったら帰る」と考えていることが多いですが、

社会経験が10年、20年と長くなっていくと、「周りに悪く見られないように髪は黒色にしよう」「有給は会社の人に迷惑がかからないようにとろう」「同じ職場の人が残業をしていたら自分もなるべく残るようにしよう」という考えに変わっていきます。

社会に属し、社会の人々と接していく中で、社会の人々が良いと思っていることや悪いと思っていることに自分も少しずつ合わせるようになっていくのです。

 

このことを知ると、若い人ほど「社会に染まることは悪いこと」「自分は影響を受けないようにしよう」などと考える傾向がありますが、それは経験不足ゆえの反発心であり、

そもそも社会に合わせるということは、自分の個性を失うということではなく、個性を生かす場所を得るということであり、

反発するということは、個性を生かすということではなく、個性を生かす場を殺すということになります。

その為、自分が身を置く社会に「適応」することは、より良く生きる上で非常に重要となります。

 

また、社会のルールを守るほど女性に好かれやすくなります。

その理由がこれから話す「価値観」の作られ方にあります。

 

 

価値観

 

人によって考え方や好み、価値に対する評価の仕方は異なります。

これらを総じて「価値観」と言います。

 

価値観は厳密には人生経験における感情との関連付けによって形成されていくのですが、

その感情に大きな影響を与えるのが「社会の人々の意識」になります。

 

簡単に言えば、「他人が良いと思うものを自分も良いと思い、他人が悪いと思っているものを自分も悪いと思う」のです。

 

たとえば、お金、豪邸、スーパーカー、ロレッ○ス、ルイ・ヴ○トン、ハワイ、スカイダイビング、刀、ディ○ニー、神戸牛、黒色の服、エナジードリンクなどなど、

あなたが何かに対して価値があると思っているのは、誰かがそれに対して価値があると思っているからです。

 

もう少し具体的に言えば、「日本円」に価値があるのは日本円に価値があると思っている人だけであり、

全ての人が日本円に価値がないと思えば、日本円に価値は無くなります。

 

わかりやすいイメージとして、氷河期にタイムスリップして原始人に「日本円」と「毛皮」を見せれば、どちらを選ぶと思いますか?

全ての原始人が毛皮を選ぶことは想像に難しくないはずです。

 

アートも、レアカードも、ピカピカの石も、流木も、甲子園の砂も、価値があると思っている人にとっては価値がありますが、興味のない人にとっては何の価値もありません。

 

つまり、価値というものは自然界で決まっているわけではなく、個人が自分でそう思っているだけであり、

個人がそのように思うのは、その人の周りの人々=属する社会の人々がそう思っているからになるのです。

価値観の形成

社会の人々が○○に価値があると感じている ⇒ その社会に属する人は○○に価値があると感じる

 

 

これは対象が物だけでなく人の場合にも起こり、

たとえば芸能人が人気があるのは、「ルックスがいいから」「面白いから」「歌が上手いから」などの要因もあるのですが、それ以上に「その人の周りの人々が好きだから」ということが非常に大きいと言えます。

クラスで人気のある男子が人気なのはクラスの何人かに好かれているからであり、

ある女性がジャニ○ズを好きなのはその女性の周りの人(母親や女友達)が好きだからなのです。

 

女性の好み(価値観)の形成 = その女性の社会(接する人々)の好みによる影響

一例: 女性が○○が好き ⇒ 女性の母親や女友達が○○が好き

※ただし、現実では色々な情報の影響を受ける。また、感情による判断によっても変化する為、単純に「親や友達が好き=その女性が好き」とはならない

 

 

社会における価値

 

社会において価値のある存在になれば、社会の人々があなたを好きになり、それによって社会に属する女性があなたを好きになりやすくなるので、

あなたがターゲットとする女性が属する社会で価値のある存在になることは非常に重要です。

 

たとえば、ジャニ○ズは価値があるから人気があり、それによって女性からモテます。

たとえば、あるユーチューバーが人気があるのであれば、それは彼ら彼女らにとって価値があるからです。

たとえば、あるお店の店長が女性スタッフから人気があるのは、そのお店で価値があるからです。

たとえば、もしあなたが会社で人気が無いのであれば、会社で価値がないからであり、

会社で価値を持つことができれば人気が出て、女性からもモテるようになります。

 

ここで重要な事は、価値は万人にウケるものである必要はないということです。

あなたの強み(価値)を生かすことができる社会に属するか、

あなたがモテたい女性が属する社会で価値を持つことが大切です。

 

たとえば、ジャニ○ズは日本で価値があるから日本で人気があり、それによって日本の女性からモテますが、

アメリカやヨーロッパに行ってもモテることは難しいでしょう。

たとえば、若い世代に人気のユーチューバーは若い世代にとって価値があるからであり、

ミドル世代にとっては価値がないので人気もありません。

あるお店の店長が女性スタッフから人気があったとしても、別のお店の女性スタッフからモテるわけではありません。

それは、その社会での価値があるだけで、別の社会で価値があるわけではないからです。

 

あなたの周りの人でもいいですし、芸能人でもいいのでモテる男性を何人か見つけてみてください。

モテているのは特定の社会であり、その社会で価値があるからであり、別の社会において価値があるわけでもなければモテるわけでもないと思います。

けれど、それでいいんです。

今の人間社会においてあなたが手にするべきは「最高の1人」だからです。

 

その最高の1人を手にするためにも、

あなたの強み(価値)を生かすことができる社会で最高の1人を探すか、

最高の1人が属する社会で価値を持つことが大切です。

 

 

 

[box class=”yellow_box” title=”余談:社会的地位について”]

社会的な地位が高い(肩書がある)とモテると説明している恋愛理論を見かけることがありますが、これは不正確であり、

正確には良い肩書を持っているからモテるというわけではなくて価値があると感じるからモテます。

わかりやすく言えば、「社長」と言えば好かれるのではなく、社長と言うことで相手に「すごい」と思われたら好かれやすくなる、ということです。

つまり、相手に「すごい」と思われれば別に肩書がなくても好かれやすくなりますし、「社長」「モデル」「芸能人」などと言っても相手がすごいと思わなければ効果はないということです。

肩書ではなく価値を持つようにしましょう。

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