恋愛におけるコミュニケーション
コミュニケーションは「言葉」ではなく「ニュアンス」
女性に好かれるコミュニケーションの仕方を知りたいんですよね?
ならばお答えしましょう。
最も需要なことは「話題」でも「上手い切り返し」でも「面白い言葉使い」でもなく「ニュアンス」です。
実は言葉はあまり重要ではありません。
「いや、言葉は重要だと思います!」
では、あなたが好きな女性は内容の濃い会話を行うのでしょうか?
そんなことはないですよね。
では、あなたの好きな女性が仮にうすっぺらい話をしたとして、それで嫌いになったりするでしょうか?
しないですよね。
恋愛においては、そんなところは誰も見ていないのです。
合コンでも相席でもいいので、めっちゃモテている男性の会話の内容を盗み聞きしてみてください。
和紙よりも薄っぺらい会話をしていることに気付くと思います。(失礼!)
でもモテます。
なぜなら、会話の内容はそれほど重要ではないからです。
では何が重要になるのか?
答えは最初にお伝えしましたね。
そう、「ニュアンス」です。
視線、表情、しぐさ、声のボリューム、声のトーンなどから作られる「ニュアンス」の違いが、
「モテ」と「非モテ」を分けているのです。
それは恋愛の土台が作られた大昔の時代のコミュニケーションの成り立ちを知ればおのずと理解できます。
大昔、人間がまだ猿人だったころ、言葉はありませんでした。
犬、チンパンジー、ゴリラなどを見ればわかりますが、単純な声の種類、声の出し方、表情やジェスチャーなどによって仲間に意思を伝えています。
それと同じように、大昔の人間もまた、単純な声の種類、声の出し方、表情やジェスチャーなどによって仲間に意思を伝えていました。
人類はおよそ500万年前に始まったと言われていますが、言葉はだいたい5万年から15万年前くらいに誕生したと推測されています。
つまり、言葉は人類の歴史で見ればわずか3/100程度に過ぎず、本能となる人類の歴史の97%は表情や身振り手振り、声の大きさや声の出し方などの言葉以外の情報=非言語情報でやりとりしてきたのです。
実は、声や表情などの非言語情報は人間が猿人になるもっと前の、動物の時代から受け継がれている「本能」になるので、学ばずとも理解することができるのですが、
言葉は人類が最近になって各地で人工的に作り出したものであり、元から身に付いているわけではないので、学習によって後天的に身に付ける必要があるのです。
たとえば、日本でリンゴは、アメリカではアップル、フランスではポムですが、これらは学ばなければ知りません。
それに対し、笑顔はどの世界でも共通して嬉しい気持ちを伝え、怒りの表情はどの世界も共通して怒った気持ちを伝えます。
つまり、表情や声の強弱、身振り手振りなどの「非言語情報」は全ての人間が学ばずとも本能で理解できる情報であり、
言葉よりも圧倒的に重要と言えます。
それを証明する実例として、可愛い赤ちゃんに「ワタシハイマオコッテイマス」と言われて「怒ってる」と感じるでしょうか?
ちょっと想像してみてください。
「なんか、可愛いなぁ~」と思いませんか?
怒っているとは感じませんよね。
では、赤ちゃんが鬼のような形相で、すごい剣幕で、はち切れんばかりの声で「ブゥーーーッ!!」と言ってきたらどうでしょうか?
「怒る」という言語情報は一切ありませんが、瞬時に「怒ってる」と感じますよね。
コミュニケーションにおいての基本は表情や声の強弱などの「非言語情報」であり「ニュアンス」であるということを、まずは覚えておきましょう。
●コミュニケーションは非言語情報がメイン
●相手の非言語情報の微妙なニュアンスの違いから相手を推測する

社会におけるコミュニケーション
意思を伝える為に生まれたコミュニケーションですが、より正確に情報を伝える為に「言葉(言語情報)」が生み出されました。
そして、この言葉(言語情報)を使うことで社会の仲間で情報を共有することが可能になりました。
この「部族(社会)の仲間同士で共有する情報」を「社会的情報」と言います。
たとえば、日本語は日本という社会における社会的情報であり、
友達の間で付けたニックネームや流行っているゲームの用語などは友達社会における社会的情報になり、
女子高生の間で使われている「ぴえん」「きゅん」などの言葉は女子高生の社会における社会的情報であり、
CAの間で使われている「ラバ」「ホリ」などの言葉はCAや航空会社の社会における社会的情報になります。
社会的情報の一例・日本の社会的情報の一例:「日本語」「日本文化(刀、着物など)」「日本固有の物(富士山、姫路城など)」 |
そして、相手と同じ社会的情報を用いて会話を行えば、相手はこちらを自分の仲間だと感じ、
相手とは異なる社会的情報を用いれば相手はこちらを自分の仲間ではないと感じます。
たとえば、外国人に対して日本語を使って話しかけると
「この人は他所の国の社会に属していて、自分とは社会が違う(仲間でない)ので、仲良くなることは難しい」
と感じられて壁を作られてしまいます。
(日本人は日本の教育によって外国人に優しくしようという意識はありますが、それはあくまで意識レベルの話であり、ここでは本能、無意識レベルの話になります。わかりやすく言えば、日本人が日本人に対して外国語を使って話しかければ壁を作られる原因になります)
たとえば、オジサンが若い女性に対して「ベビーカー」のことを「乳母車」と言ったり、「スマホ」のことを「スマフォ」などと言ったりすると、若い女性は「この人とは話が合わない※ので、仲良くなることは難しい」と感じる為、壁を作られてしまいます。
※社会が異なることを本能的に感じていて、それを意識では「感覚が違う」と感じる
ちょっとした言い方の違いや使う言葉のチョイスの違いでも社会が違うと感じられて敬遠される原因になる為、
女性と仲良くなる為にはその女性が仲間と感じる社会的情報を使って会話することが大切になります。
もっとわかりやすく言えば、
若い女性が見るようなテレビ番組を見て、若い女性が読むような雑誌を読んで、若い女性が行くようなお店に行って、若い女性がよく話すような人と話している人は若い女性と同じ社会的情報を持つので若い女性と会話がはずみやすいですし、
テレビをあまり見ない、特殊な雑誌や書籍しか読まない、あまり外出しない、話し相手がおっさんしかいないなどの人は若い女性の社会的情報が一切わからないので、どんな話題を話せばいいかわからないし、喋るほどに「この人は合わない」と思われて敬遠されるようになってしまうのです。
実際に、会話が苦手な男性の多くは一般女性からすれば当然のように知っている映画やドラマ、アニメや漫画を知りませんし、
一般女性なら当然のように知っている俳優の名前も、服装の合わせ方も、人気のカフェも、流行りの音楽も知りません。
女性の言っていることがよくわからない。
女性に何を話せばいいかわからない。
だから会話ができないのです。
その為、女性との会話が苦手な人は、もっと一般の女性がするようなことをして、一般の女性が見るようなものを見て、一般の女性が聞くようなものを聞いて、一般の女性が食べるようなものを食べて、一人でも多くの女性と会話することが大切です。

同じ社会的情報を使うことで相手は仲間だと感じると言いました。
これが「日本人」の社会的情報であれば「日本人の仲間」、これが「30代」の社会的情報であれば「30代の仲間」と感じます。
つまり、「女性」というくくりの社会的情報を使ってしまうと「女性の仲間」と感じさせてしまいます。
あなたがオカマやゲイであれば女性の社会的情報(たとえば女性下着のブランド名)を話してもおかしくないのですが、
あなたが普通の男性として接する場合に女性の社会的情報を使って会話をすると「女性じゃないのに女性の言葉を使っている=危険度MAX!」と思われて一気に警戒されてしまうようになるので、社会的情報のチョイスには気をつけましょう。
社会によって決まっているものには情報だけでなく感覚もあります。
たとえば、ファッションはセンスの良し悪しと言われますが、これは才能ではなく社会的な感覚であり、社会における多数派の感覚が理解できるようになれば、他人に好かれるファッションを理解することができます。
また、会話の仕方やメッセージの仕方も社会的感覚であり、たとえばオジサンは若い女性とラインする際にやたらと句読点を使ったり自分の今日一日のことを報告したり文章が長かったりしますが、それらをすることで若い女性に「感覚がズレている=仲間ではない」と思われて気持ち悪がられてしまっているのです。
会話が苦手な男性の特徴2つ
①他人と関わらない ⇒ 意思の伝え方(非言語情報の使い方)がわからない 実例:表情の変化に乏しくほとんど真顔、声の大きさやトーンなどの緩急がない、身振り手振りゼロ
②他人と関わらない ⇒ 社会的情報を有していない 実例:みんなが知っているようなことを知らない(一例:米津玄師、逃げ恥、キャツミ、タッカルビなど) |
技量=経験量=環境
「どうすればコミュニケーションが上手くなりますか?」
という質問をよくいただきます。
結論から言えば、環境を変えましょう。
まず、コミュニケーションが下手だったり苦手だったりする原因はあなたの社会(よく関わる人)にあるのですが、
子供の頃の社会は家族(両親)である為、
コミュニケーションが苦手な人の原因は親※にあることが多いです。
(※よく関わる人の為、親ではなく、保育園や学校の先生、友達、クラスメイトなどが原因の場合もあります)
・あなたをあまり褒めない
・ながら聞きなど話を真剣に聞いてくれない
・あなたの話やあなたのことに対して無関心、無感動
・自分の話をよくする、あなたの話を自分の話に変えてしまう
・否定的
・普段から批判的、攻撃的
・怒りっぽい、よくイライラする
これらのせいで、あなたは無意識的に話すことが怖くなってしまい、上手く話せなくなってしまっているのです。
また、社会による影響は現在でも続いていて、会話が苦手な人は
・友達社会に問題がある
友達がいない、友達が少ない、友達が会話が上手くない、友達が一方的に喋るのであなたが喋る必要がないなど
・仕事社会に問題がある
仕事で人とあまり接しない、仕事で人と接する時は最低限の業務的な内容などで世間話等をしない、職場の人とプライベートでの接点を持たない、上司に強く怒られる、上司に常に怒られる、同僚から「喋るなよ…」という目で見られるなど
・その他、普段から人と接しないなど
プライベートで人と関わらない、外出する際は一人が多い、外出しても他人と話さない、あまり外出しないなど
などの場合が多いです。
あなたのスキルは経験量であり、
たとえばあなたが歩くのが上手なのはこれまで毎日のように歩いているからであり、
歩くスキルがまだ身についていない赤ちゃんの頃はよく転びましたし、まだ修練度の低い幼稚園や小学生の頃はよく躓いたり転んだりしましたよね。
スポーツも、楽器も、料理も、ペンまわしも、コミュニケーションも同じ。
レイルの生徒が最初はコミュニケーションが苦手なのも、これまでの人生であまり会話をしたことがないからであり、
あなたもこれまでにあまり会話をしていないのであれば上手くないのは当然ですし、
レイルの生徒がどんどんコミュニケーション上手になるのも、レイルの講師とよく会話するからであり、
あなたも練習回数、実践回数を増やせば必ず上手くなります。
なので、もしあなたがコミュニケーションを上達させたいのであれば、
コミュニケーションが上手な人のいる社会(たとえば会話が上手い人と友達になる、会がの上手い人のいるサークルに入る、会話が上手い先生の習い事をするなど)
コミュニケーションを必然的に行う必要がある社会(友達の関係であれば必然的に会話する、サークル活動の一環であれば必然的に会話する、先生と生徒の関係であれば自然に会話するなど)
に身を置くことが大切になります。
自分の目的に合った社会に所属しましょう。

コミュニケーションの本質
さて、恋愛における本質的な話をすると、あなたに関するあらゆる情報が、相手に対して別の情報を与えています。
たとえば、
iPhoneではなく少し汚れたスマホを持っていたら「お金がない」
女性の前で帽子を脱がなかったら「薄毛かもしれない」
脚が内股気味だったら「性格が女々しいかもしれない」
などです。
そしてそれはコミュニケーションにおいても言えます。
言葉だけでなく、それを話す時の目線や表情や声の具合こそが、あなた自身のことを伝えているのです。
たとえば、女性と会話する際に、相手から目を逸らせば自信がないことを示し、声が上ずったり噛んだりすれば緊張していることを示し、返事に微妙な間が空けば頭の悪さを示します。
これらは全て男としての価値の低さを示しているので、多くの場合で女性に好かれません。
「女性に好かれる為には何を話せばいいか?」
極端な話、話の内容は昨日の晩御飯でもいいのです。
「何を話せばいいか?」ではなく「どう話すか?」が重要なのです。
たとえば、リラックスして落ち着いた姿勢をとる、会話の際は相手の目をしっかり見る、堂々とした声ではっきりと話す、相手の気持ちを読み取って相手が欲しいと思っている言葉を返してあげる。
そうすれば、難しい言葉を話さなくても、面白いトークなんかしなくても、口説きの文句を並べ立てなくても、女性に好かれるようになるでしょう。

恋愛におけるコミュニケーション
最後に、初心者向けに恋愛におけるコミュニケーションの行い方について説明したいと思います。
恋愛の段階別コミュニケーション方法
①相手に仲間であることを示し警戒心を解いてもらう
初心者は基本の会話と人間性の基本によって仲間意識を示す。たとえば、簡単な自己紹介(説明口調はNG)、前向きな発言、共通点の指摘、相手が共感できること、共感を示す、助ける、手伝う、手伝ってもらうなど
中級者はコミュニケーションによって緊張と安心を作り出す。つまり笑わせる
②男としての価値を示唆して興味を獲得する
初心者は価値が挿入された物語を話す。たとえば、面白い話、びっくりした話、失敗談、写真とそれにまつわるエピソードなど
中級者は会話に価値を持たせる。たとえば、ボケ、ツッコミ、たとえる、いじる、ロープレなど
③夫としての条件を示唆しつつ関係性を深める(距離感を縮める)
初心者は子供の頃の話をして親近感を得、将来のことを話して相手と重ねる
中級者は自分の過去の経験の面白い話や失敗談をして、そこから感動話にもっていく
また、相手のことを上手に聞いて自己開示してもらい、そこから共感や理解で相手の心を動かす