恋愛の仕組み
今回は恋愛の核になる「恋愛の仕組み」について解説したいと思います。
よろしくお願いします!
生物の目的(本能) = 「①生き延びること」と「②子孫を残すこと」
男性の「②子孫を残すこと」における目的 = 「①より健康」を「②より多く」残す 女性の「②子孫を残すこと」における目的 = 「①より良い能力」を「②より確実に」残す
女性の求める「①より良い能力」 = 生存能力の高い男性を求める。イケメンが好きなのもこの理由 女性の求める「②より確実に」 = 自分だけを守ってくれる男性を求める。浮気を嫌うのもこの理由 |
恋愛を成功させるにおいて最も重要なことは、恋愛の仕組みを理解しておくことです。
「彼女ができない…」
「好きなあの子に好きになってもらえない…」
それはあなたが恋愛の仕組みを知らないから。
はっきりと断言します。
レイルの恋愛講座に書いてあることをキチンと理解し実践すれば、レイルの生徒たちと同じようにたった数ヶ月ほどで彼女を作ることができるようになるでしょう。
だから、もしあなたが本気で彼女を作りたいのであれば、この恋愛講座を隅々まで読んで実践してみてください。
そしてあなたも彼女ができたらメールで知らせて下さると嬉しいです。
恋愛の目的
まずは恋愛とは何なのかを解説したいと思います。
結論から言えば、恋愛とは「好き」という感情が発生する関係性のことです。
ここで重要なことは「好き」にはたくさんの種類があり、
恋愛において核になるのは「異性としての好き」ですが、
「それ以外の好き」も恋愛に寄与する、ということです。
これについて詳しくは後程説明しますが、
たとえば俗に言う「友達としての好き」は「異性としての好き」ではありませんが、
恋愛のきっかけになる可能性もあるため、必ずしも不要というわけではありません。
その為、「友達としては好かれるけど男として好かれない…」という人も、
恋愛の仕組みを学べばそこから男として好かれることが可能になります。
さて、一口に恋愛と言っても人によって定義(イメージ)は異なります。
なぜなら、人それぞれ求めていることが違うからです。
たとえば、「彼女が欲しい」「意中の女性と両想いになりたい」「結婚したい」「複数の女性から好かれたい」「ワンナイトしたい」「会った女性に好かれることができるようになりたい」などですね。
しかし、突き詰めれば、恋愛の目的は「幸せになること」だと思います。
その場合、それ(幸せ)を最大化するためには相手に「一時的に好かれる」のではなく「自分が望む限り好かれ続けること」が重要になります。
つまり、「一時的に好かれる方法=テクニック」を身に付けようとするのではなく、
「好かれ続けることができる要素=人間的な魅力」を磨くことが大切になります。
好きは生き残りと子孫繁栄の為の本能
それでは、恋愛の仕組みについて具体的に解説していきたいと思います。
女性が男性を好きになる理由を生物学的な視点から見ていきましょう。
恋愛の核になる「異性としての好き」
人はなぜ異性を好きになるのでしょうか?
その理由は、異性の成り立ちにあります。
地球が誕生して間もない、地球上にはアメーバのような原初の生物が数種類しかいない時代を想像してみてください。
●有性生殖の始まり 生物は単体ではいずれ死んでしまい絶滅してしまいます。 そこで原初の生物は分裂によるクローンの作成(無性生殖)を行い、個体数を増やしました。
生物は生存確率を高める為に特定の情報に対する適切な反応(感情)を身体に記憶し、遺伝子にも刻むようになりました。 遺伝子 = 生存的プログラム、遺伝的プログラム。特定の情報に対する情報(反応の仕方など)が入っている そして、より生き延びる確率を高める為に、別の個体の持つ特定の情報に対する適切な反応を取得する為に情報の記録媒体である遺伝子情報を交換(有性生殖)するようになりました。
(環境が変化し、その変化した環境がある生物にとって致命的な環境となった場合、全く同じ構造であるクローンではどれだけ数がいても同様に致命的となって全滅(絶滅)してしまう恐れがある為、異なる環境から取得した情報である遺伝子を持つ別の個体と接合によって遺伝子情報の交換(有性生殖)を行うことで、反応や身体の多様性を高めるようになったと考えられる) (余談だが、他の生物の栄養やエネルギーを利用する者、すなわち寄生者が現れ、現状維持では寄生者によって都合よく利用されたり乗っ取られたりしてしまうので、「寄生者に対抗する耐性=遺伝子の多様性」を高める為に異なる環境から変化した遺伝子を持つ別の個体と接合によって遺伝子情報の交換(有性生殖)を行うようになったと考える説もある)
●接合による直接交換から生殖細胞の合体(受精)へ 細胞が増えて多細胞生物になると単純な接合による交換が難しくなった為、遺伝子情報の入った生殖細胞を作り、それを相手の物と合体させることで2つの遺伝子が合わさった新しい遺伝子の子孫を生み出すようになりました。
●卵子 生物が複雑化・大型化するにつれ、成長に時間がかかるようになり、生殖細胞が栄養を外界から吸収する方式では環境に左右されて絶滅のリスクが高い為、個体になるまでの栄養をあらかじめ備えた配偶子として卵が誕生しました。
●精子 配偶子同士が出会う確率は配偶子の数に比例しますが、卵子は栄養を蓄えたために大きくなり生産できる数が少なくなってしまったので大量生産できるように大きさを抑え、大きくて動きにくい卵子との遭遇確率を高める為に運動性を備えた配偶子として精子が誕生しました。
●まとめ 精子・オスは 「遺伝子情報=生存確率を高める為に特定の情報に対する適切な反応を記憶=様々な環境における経験」 を卵子・メスに渡す役割を担っているのであり、 「様々な経験によって生命力を向上させ、能力を獲得したことをメスに示すこと」 が重要となります。 |
つまり、メス(女性)は子孫の生存確率を高めるために、経験豊富なオス(男性)の精子を求めているのであり、
女性に好かれる為には
「様々な経験によって生命力を向上させ、能力を獲得したことをメスに示すこと」
が有効になるということです。
(これ、恋愛の極意になるので忘れないようにしてください)
さて、このことを詳しく解説していく前に、まずは恋愛が「意識的なもの」ではなく「無意識的なもの」であることを理解しておく必要があります。
なぜなら、女性に好かれる上で「テクニックは必要ない」からです。
コミュニケーションのテクニックとか、デートのテクニックとか、タッチングのテクニックとか、心理学を駆使したテクニックとか、トークのテクニックとか、
そんなものは恋愛において一切必要ありません。
テクニックによって恋愛の速度を速めることはできますが、テクニックなんてなくても好かれることはできますし、
そもそもの土台となる自身の魅力が無ければいくらテクニックがあったとしても恋愛は上手くいきません。
たとえば、イケメンや芸能人や大金持ちはモテているイメージがあると思いますが、それらはテクニックではありませにょね。
ただイケメンであるだけ、ただ芸能人であるだけ、ただ大金持ちであるだけです。
それだけでモテるのです。
わかりやすく言えば、「テクニック」は「イケメンではない人がイケメンのフリをする方法」であり、
恋愛において重要なことは「イケメンになること」ではなく「イケメンが好かれる理由(恋愛の本質)を理解し自分に適用すること」です。
「テクニック」ではなく、「恋愛の本質」を学ぶことこそが大切
ということをお覚えておいてください。
恋愛の仕組み
それでは恋愛はどういう風に発生しているのでしょうか?
答えは、
「生物としての本能(無意識)」
によって引き起こされている、ということです。
言ってしまえば、食欲や便意となんら変わらない、原始的でシンプルなものです。
その為、恋愛の仕組みの根本部分である「本能」を理解すれば恋愛はとても簡単になります。
本能について
本能とは特定の情報(刺激)パターン(生物学では鍵刺激と言います)に対して反応する遺伝的な仕組みのことです。
たとえば、セグロカモメの親鳥は自分の卵と認識したものを守ろうとする本能がありますが、
その条件は「特定のタイミング+特定のエリア内」にある「特定の物体」に反応します。
反応する条件(情報パターン)には領域(認識幅)があり、情報(刺激)によって反応の強弱が異なります。
たとえばセグロカモメの場合、
「四角いもの」よりも「丸いもの」に反応しやすく、
「無地のもの」よりも「斑点のあるもの」に反応しやすく、
「白いもの」よりも「茶色のもの」に反応しやすくなります。
また、より大きいと認識できる卵ほど、より緑色の濃い卵ほど、反応が強くなります。(非現実的な情報に強く反応することを生物学では超正常刺激と言います)
これは人間にも言えて、たとえば男性は女性の胸が大きいと感じるほど、唇が赤いと感じるほど反応しやすくなります。
(男性によって胸の大きさの好みが違うが、これは経験による条件の変化になる。たとえば、Bカップで十分に大きいと感じるようになった男性はBカップくらいを好み、Fカップくらいで大きいと感じるようになった男性はFカップくらいを好むようになる。また、大きい胸に不快が関連付けられている場合などは小さい胸を好み、小さい胸に不快が関連付けられている場合などは大きい胸を好む。このように人生経験によって様々に変化するが、人間の本能的には「胸の大きい女性」を好むようになっている。なぜなら、それこそが「女性」の証拠であると同時に「栄養を蓄えた健康な個体」であることを示すからだ)
女性で言えば、筋肉の無い男性と筋肉のある男性では筋肉のある男性を好みます。
最近は韓流などの影響で細身の男性がモテると誤解されやすいですが、それは「ラーメンよりパスタの方が好き」と言っているのと同じで経験によって発生した好みであり、女性は本能的には炭水化物(筋肉のある男性)を好むようになっています。
だから、筋トレをして筋肉を大きくすることは有効です。
(好みの要素も非常に重要になる為、詳しくは後ほど解説します)
このように、生物には「生き延び」「子孫を残す」為の本能(遺伝的プログラム)が備わっており、人間もまた例外ではありません。
あなたが普段意識していなくても、必ずこの2つのことを達成するために感情が発生し、行動しようとします。
お腹がすくのも、家族と生活しているのも、仕事をするのも、彼女が欲しいのも、一人だと寂しさを感じるのも、友達と一緒に居て楽しいと感じるのも、フラれるのがショックなのも、全てこの2つの目的を達成する為なのです。
人間の感情や言動は全て「自分が生き延びること」と「自分の子孫を残すこと」を目的としている
このことは女性も例外ではなく、必ずこの2つの原則に従って生きています。
たとえば、女性が化粧をしたり流行に敏感なのは男性に選ばれる為に自分の魅力を高めようとしているためであったり周りの女性たちと同じ行動をとろうとしているからであり、
女性が男性の職業を聞くのは男性の行動パターンや社会的な立ち位置を確認しているからです。(これらは全て無意識)
(化粧をしない女性、特定の流行にとらわれない女性もいるが、それは別の要素(社会、経験、イレギュラー)が関係するからであり、そういった個体でも活動においては「自分が生き延びること」と「自分の子孫を残すこと」を目的としていることに変わりはない)
そしてこの2つの目的のうち、異性に働きかける要因こそが「恋愛の本質」なのです。
恋愛の本質 = 「自分が生き延びること」と「自分の子孫を残すこと」において有効となる異性
一般的な恋愛は「付き合ってセッ○スして結婚すること」というイメージだと思いますが、
それは主に「自分の子孫を残すこと」に関係している為、まずはこちらを詳しく解説していきます。
恋愛の仕組み
生物が絶滅しない為には「自分の子孫を残す」必要があります。
その子孫も生き延びる必要がある為、生物は「数を増やす」という戦略に出ました。
しかし、いくら数を増やしたところで環境の変化に耐えられなければ全滅してしまいます。
そこで、ある程度知能が発達した生物のメスは環境の変化でも子孫が生き延びられるように、
オスの持つ「生きる力(能力)」を取り入れて「子孫の能力を高める」という戦略に出ました。
つまり、動物のメスや人間の女性はセッ○スする相手(男性)を「生き伸びる可能性や能力の高さ」で選ぶようになったということです。
たとえば、コウロコフウチョウ(極楽鳥)という種類の鳥のオスは羽を丸く広げてダンスをしてメスに求愛をしますが、オスはダンスが上手いほどメスに身体能力の高さを感じさせることができるのでメスに選ばれやすくなります。
では、クジャクはどうでしょうか?
クジャクは見た目のより美しいオス(正確にはより目玉の数が多い)ほどメスに選ばれやすいと言われていますが、見た目が綺麗なだけで身体能力の高さは全く関係ないように思えますよね。
実は、見た目の美しさが「健康性」や「上手に生き残れる能力」などを表しているのです。
だから、クジャクは見た目が綺麗ほどモテるというわけです。
(ここでは「メスに選ばれる為には身体能力の高さが重要になるが、それを示す方法は身体能力を直接的にアピールすることだけではない」ということが伝えたいだけなので、クジャクに関して簡単にしか解説していないが、生物学者の中には「クジャクがメスに選ばれる要因は最新の研究結果ではクジャクの目玉の数ではなく声なのでは?」と思っている人がいるかもしれないので正確に解説しておくと、これはそのデータを公開した某女性生物学者でもまだ発見していない情報になるが、結論から言えば、目玉の数も、羽の綺麗さも、声の大きさや長さも全てメスに好かれる要因になる。先ほど説明したように、鍵刺激における条件は複数の情報から成り立ち、領域があり、単一要素で判断されるわけではない。わかりやすく言えば、目玉の数の多さだけで、声の大きさや長さだけで、異性としての魅力が決まるわけではない。ではなぜ目玉の多さや声の大きさ長さが関係するかというと、実は注意を惹きつける時間の長さが関係している。これに関してはまたの機会に説明したい)
そして人間の女性にも同じように男性を選ぶ本能的な基準があり、それに従って男性を選んでいます。
つまり、女性の「男性を選ぶ基準」を理解し自分をそれに合わせれば、女性に好かれることは難しくないということです。
異性を選ぶ基準
男性の戦略:「より健康」を「より多く」残す 「より健康」=健康性(適度な脂肪=曲線、髪の状態)、女性機能の有無(胸がある、子供を妊娠していない=くびれがあるなど)、生殖機能の高さ(劣化していない=若さ=肌の綺麗さ)でセッ○スしたいかどうかを決める 「より多く」=より多くの女性とセッ○スしたいと思う
女性の戦略:「より良い能力」を「より確実に」残す 「より良い能力」=高い生存能力を持つ男性とセッ○スしたいと思う 「より確実に」=自分と子供を守れる能力や守る意思のある男性にだけセッ○スさせようと思う |
男性はたくさんの子供を残すという戦略による生殖構造であるため、生殖相手に求めるハードルが低く、
比較的簡単にセッ○スしたいと感じる=好きになりますが、
女性はより確実に残すという戦略による生殖構造であるため、生殖相手に求めるハードルが高く、
よく吟味して相手を選ぼうとします。
(より正確には、よく吟味すると言っても本来は数分程度で決めます。人生経験によって危険に対する関連付けが増えることでより慎重になる傾向があります。つまり、女性は年齢を重ねるほど性的行為までに時間をかけるようになる傾向がある、ということです)
また、男性の場合は肉体的な強さから女性に守ってもらう必要がないため、女性側の男性を守ろうとする意志は関係なく、
男性は女性の「男性を守り、子育てする意思」を確認する必要がないため、
生殖行為に及ぶかどうかの判断は外見から得られる情報だけで十分になります。
それに対し、女性は肉体的な弱さから男性側の女性を守れる能力や守ろうとする意志※の有無が重要であり、
また、女性は子育てを楽にする為にも男性に協力してもらうことが重要になるため、
生殖行為に及ぶかどうかの判断は男性の意思(正確には行動パターン)の有無を確認することが重要になります。
つまり、女性が子孫を残す相手を選ぶ際には
子供を作る相手としてふさわしいかどうか(セッ○スしたい相手) ⇒ 「生き伸びる可能性や能力の高い」男性
自分と子供を守ってくれるかどうか(セッ○スを許せる相手) ⇒ 「自分と子供を守る能力が高く、守る意思がある」男性
の2つの面を重要視するということです。
これこそが恋愛の仕組みとなります。
この2つについて詳しくは「男としての価値」と「夫としての条件」で説明します。
恋愛に対する男女の認識の違い実は、男性と女性の恋愛に対する認識は大きく異なります。 「好き」という感情は、本能が「子孫を残したい相手」と認識した場合に起こる感情であり、 男性は交尾することが目的となるので、「好き=セッ○スしたい」であり、「付き合う=好きな時にセッ○スできるようになる」と考える傾向があります。 それに対して女性は自分と子供を守ってもらうことが目的となるので、「好き=(本能:セッ○スしたい)意識:私を見て欲しい」であり、「付き合う=独占できるようになる(私だけを守ってくれるようになる)」と考える傾向があります。
男性 : 好き=セッ○スしたい 付き合う=いつでも好きな時にセッ○スできるようになる
このように両者の認識は全く違うため、恋愛を本当の意味で成功させる為にはお互いの目的を一致させることが大切です。 (悪い男は自分の目的を達成する為に相手を騙し、ダメな男は自分の目的を達成させる為に下手に出る。いい男はお互いの目的を一致させる) |
余談ですが、本能が「子孫を残したい相手」と認識した際に発生する感情が恋愛における「好き」の本質になるのですが、昨今では心理学テクニックを用いて相手に好きにさせる恋愛術なるものが横行しています。 しかしながら、心理学テクニックによる恋愛術は「子孫を残したい相手」と認識させるのではなく、脳の仕組みを逆手にとって好きの疑似感情を誤認させる方法になる為、つまりは「恋愛の本質であるオスとして好かれるというわけではない」ので、たとえそれで一時的に上手くいっているように見えても錯覚が解ければ相手は離れて行ってしまいます。 実際に心理学テクニックで「幸せな結婚をした」という人は一人もいないと思います。 (もし上手くいった人がいるのであれば、それは心理学テクニックが刺さったのではなくその人自身の魅力が刺さっていると思われる) 本当の意味で恋愛を成功させる為に重要なのは「心理テクニック」ではなく、「恋愛の本質であるオスとしての魅力を備えてオスとして好きになってもらうこと」になります。 このことを忘れないで下さい。 |
恋愛の流れ
では、この2つの魅力「生き伸びる可能性や能力」と「自分と子供を守る能力や意思」を持てば恋愛が上手くいくのか?と言われれば、そんなに単純な話ではありません。
もう1つ理解しておくべき要素があります。
それが「自分が生き延びること」と「自分の子孫を残すこと」の「自分が生き延びること」です。
これを順を追って解説していきます。
生物が生き延びる為には外的刺激や敵などの危険から身を守る必要があります。
人間もまた、これまでの長い歴史の中で外的刺激や敵などの危険から身を守ってきました。
その為、危険に対する防衛反応が本能として身体に刻み込まれています。
たとえば、尖った物や熱い物に触れたら反射的に離れようとしたり、高速で自分に向かって飛んでくるものがあったら反射的に目をつぶりますよね。
これらは外的刺激から身を守るために人間の身体に刻み込まれた行動であり、意識すれば我慢することはできますが、無意識の中であればこれらの行動を防ぐことはできません。
これは生物と相対した際の対応も同じで、相対した生物が敵だった場合は襲われる危険性がある為、ある程度知能のある動物は他の動物と出会ったらすぐに「敵」か「(今のところ)敵ではない」かの判断を開始します。
たとえば、野良猫は遠い距離でこちらを視認するとこちらの観察を始めます。
こちらが急に近付くと「危険」と判断して一瞬で逃げますが、目を合わせずに自然な動きで相手が危険だと感じない距離であればどれだけ近付いても逃げません。
ただし、目を合わせなくても近づきすぎると「行動がおかしい⇒こちらを狙っている⇒危険」と判断して逃げます。
この「行動がおかしい」と感じる感性は人間にも備わっていて、それが「不自然」です。
つまり、女性に「不自然」を感じさせると本能的に「危険」だと判断されて嫌われる原因となります。
それに対し、猫が警戒しない距離で止まり、目を合わせないようにして高い声で猫の鳴きマネをすると、猫は「仲間かもしれない」「危険ではないかもしれない」と感じる為、すぐに逃げ出すということはなく立ち止まってこちらの観察を続けます。(個体によってはそれで嫌な経験をしている場合は逃げます)
男性が嫌われやすく、女性や子供が好かれやすいのも「身体が小さい=危険性が低い」「声が高い=子猫の声に近い」からなのですが、男性でもすぐにその場に座って身体を小さく見せたり裏声で猫の鳴きマネをすれば、猫と仲良くなれる可能性があります。
これは人間にも当てはまり、初対面の相手はまず観察し「敵」に該当する特徴があれば警戒するようになり、「危険ではない」「仲間」に該当する特徴があれば気を許すようになるのです。
たとえば、笑顔は「仲間に見せる表情」であり、「敵意が無いという意思表示」でもある為、人は笑顔の人に対して心を開きやすいのです。
ちなみに、先ほど
ある程度知能のある動物は相対した生物が敵かどうかを瞬時に判断する必要がある為、出会ったらすぐに「敵」か「(今のところ)敵ではない」の判断を開始します。 たとえば、野良猫は遠い距離でこちらを視認するとこちらの観察を始めます。 こちらが急に近付くと「危険」と判断して一瞬で逃げます。 |
と言いました。
動物は相手が敵であるかどうかの判断を瞬時(数秒)に下しているのですが、
実は人間も他人と出会って数秒で「相手が仲間か敵か?」の判断をしています。
この際、知能の高い動物ほどより細かい推測を行う為に相手の情報を統合して記憶しておきます。
わかりやすく言えば、相手に対して「この人はおそらくこんな人だ」という「イメージ」を作るのです。
これがいわゆる「第一印象」です。
この第一印象で作られるイメージはその人との今後の付き合い方の指針となる為、初対面の相手との最初の数秒間の接し方は非常に重要となります。
心理学も人間の心理も全ては本能に由来する
人が他人に褒めてもらうと嬉しかったり人に認められたいと思う気持ちを心理学で「承認欲求」と言いますが、実はこの承認欲も「自分が生き延びること」に関係しています。
人間は群れ(社会)で生きてきた生物であり、他人に認められると他人からの援助や協力を受けられやすくなって生き延びる可能性が高まる為、他人に認められることや受け入れられることに重要性や快感を感じ、逆に否定されたり貶されたりすると本能的に相手と争う危険性を感じる為、不快感を感じるのです。
さて、ここで少しややこしいのは、初対面の際に相手が自分と同じ生き物と判断した場合には、同時に「子孫を残すべき相手か否か」という推測も行っていきます。
つまり、
①敵 or 敵ではない & 仲間 or 仲間ではない
の判断を行い、
仲間と判断をした場合には、
②子孫を残す相手(恋愛対象) or 子孫を残さない相手(恋愛対象外)
の判断を行っていくのです。
そして子孫を残す相手(恋愛対象)と判断した場合には
③子孫を一緒に育てていく相手(パートナー) or 別の男性を探す
の判断を行っていきます。
これこそが恋愛の流れになります。
めちゃくちゃ重要となるので、必ず覚えておいてください。
生物としての本能による判断の順番
生物として「①相手が敵か敵でない(仲間)かを判断する」
女性として「②子供を作る相手かを判断する」「③子供を一緒に育てる相手かを判断する」
恋愛の大まかな流れ
①出会い:相手が敵か敵でない(仲間)かを判断する
②出会い~:仲間だった場合は子孫を残したい相手かどうかを確認する
③~交際、結婚:子孫を残したい相手だった場合は自分と子供を守る能力や意思があるかどうかを確認する
余談ですが、恋愛が上手くいかない男性は段階に合っていない行動をしていると言えます。
たとえば、女性に下心を伝えると失敗しやすいと言いますがそれは不正確であり、より正確に説明すると、
下心を伝えるのが、
①の段階であれば「何か危険な思惑がある=敵」として避けられるようになり、
②の段階であれば「Aこちらに生き伸びる可能性や能力がある」と判断されている場合は③に進み、
「Bこちらに生き伸びる可能性や能力がない」と判断されている場合は「身体を狙われる危険性がある」として避けられるようになり、
③の段階であれば「Aこちらに自分と子供を守る能力や意思がある」と判断されれば受け入れられ、
「Bこちらに自分と子供を守る能力や意思がない」と判断されれば避けられるようになるので、
結論的には②Aや③Aの場合では下心を伝えても問題なく、それ以外の場合で伝えると避けられるようになるのです。
つまり、恋愛が上手くいかない男性は①や②Bの段階で下心を伝えてしまってるからです。
(異性としてのアピールや口説きも下心に当たります)
また、よく言う「美女はルックスを褒められ慣れているので褒めない方がいい」というのも正確ではなく、褒めても効果が無いのはその褒め方が下心を感じさせる(つまり、安い男だと感じる)=①や②Bでしてはいけない褒め方だからであり、裏を返せばその褒め方なら②Aや③Aでは有効になったりしますし、逆に褒め方を変えれば①や②Bで有効にすることもできます。
このように、恋愛の本質さえ理解しておけば、良いと言われているテクニックが本当はダメなこともわかるようになりますし、逆にダメだと思われているような方法でも正しい使い方を想定できて劇的な効果を発揮させることが可能となります。
恋愛の流れと要点について詳しくは「恋愛における3つの段階」で解説していますので、そちらをご覧ください。
脈ありサインと好意のサイン
女性は「生き伸びる可能性や能力(一言で言えば価値)が高い」男性を好きになると説明しました。
女性が本能的にこちらを男性として魅力があると感じる=相手の生殖的条件に当てはまると特定の反応をします。
これがいわゆる「脈ありサイン」です。
たとえばチラチラとこちらを見てきたり、目が合うと俯いて前髪を直したりする行動がそうです。
脈ありサイン = 異性としての価値を認識した際に無意識的に出る反応のこと
一般的に脈ありサインが見られれば後は押したり告白すれば付き合えると言っている恋愛理論がありますがそれは不正確で、「脈ありサイン(価値認識サイン)」はあくまでこちらの価値を一部認識したという合図で、1つや2つ程度の価値を認識したくらいでは付き合うレベルの「好き」にはなりません。
たとえばですが、初対面の女性が巨乳だからといって「好きだ。付き合いたい」とはならないですよね。
でも「巨乳最高!」とは感じると思います。(え?思わない?)
それと同じように、女性がこちらの何かの要素に異性としての価値を感じると脈ありサインを出すのであって、好きや付き合いたいというサインではありません。
恋愛と脈ありサインの関係をわかりやすく説明すると、特定の点数以上を狙うテストを恋愛とすれば、脈ありサインは1問正解するごとに出してくれる合図と言えます。
その為、合図(脈ありサイン)の質や数によって現在の点数を予測し、点数に合わせたアプローチを行ったり、合格ラインを超えた時点で告白したり口説いたりするのが恋愛を最短で成功させる方法になるのですが、見極められるようになる為にはたくさんの経験が必要であり、恋愛初心者がすぐに使えるようなものではありません。
ではどうすればいいのかと言うと、それは「脈ありサイン」の上のサインである「好意のサイン」を見つける方法がオススメです。
テストの点数が合格ラインを超えてくると出してくるサインの質が変わります。
脈ありサインは本能によって無意識的に出しているのですが、こちらに明確な好意を持つと意識的に脈があることをアピールしてくるようになります。
これを「好意のサイン」と言います。
たとえば女性が「会いたい」と言ってくるのがそれにあたります。
(「私のこと、どう思ってるの?」なども相手の使い方やタイミングによっては好意のサインの可能性があるが、場合によっては興味本位(自分の価値の確認)で聞いているだけの場合もあるので、相手のその言葉の使い方やタイミングで推測する必要があり、初心者には見分けが難しいので、上記例のような確実な好意のサインから判断することが得策になる)
恋愛を意図的に成功させていく為には、こういったポイントを押さえていくことが大切になります。
※当サイトは人間の恋愛の事実(生物学)を一般の方が理解しやすいように最低限必要な情報を抽出し再構築したものであり、本来の生物学とは異なる表現になっています。たとえば、恋愛における3つの段階「①敵 or 敵ではない & 仲間 or 仲間ではない」「②子孫を残す相手(恋愛対象) or 子孫を残さない相手(恋愛対象外)」「③子孫を一緒に育てていく相手(パートナー) or 別の男性を探す」とそれに必要な3要素として「仲間としての条件」「男としての価値」「夫としての条件」と説明していますが、これらの本質は行動学における遺伝的プログラムと鍵刺激になり、厳密には「仲間」「男」「夫」として分けるものではありません。