脳の仕組み

 

恋愛は生物としての本能によって起こっているのですが、

その本能というものは特定の情報に対して用意された反応であり、

その情報の判別や反応を司る「脳」の仕組みを理解することで、恋愛をより的確にコントロールすることができます。

 

 

脳の仕組み

 

脳の仕組みを簡単に説明すると、生物は生きる上で有効な物質や事象、危険な物質や事象を察知及び判断する為に、

目や耳などの感覚器官から刺激として情報を取り入れて脳に送り保存するようになりました。

 

わかりやすく言えば、物事が良いことか悪いことかを判断する為に経験を記憶するということです。

 

情報の保存(記憶)

 

取り入れた情報のうち、生きる上で有効な情報は有効のマークを、死ぬリスクのある危険な情報には危険のマークをつけました。

わかりやすく言えば、経験したことが良いことか悪いことかに分けておくということです。

 

生きる上で有効な情報、死のリスクを伴う危険な情報の判別

 

これによって、外部から取り入れた情報(刺激)が、マークしている生きる上で有効な情報に類似している場合には有効のサインとして「快感」を感じるようになり、外部から取り入れた情報(刺激)が、マークしている死のリスクがある情報に類似している場合には危険のサインとして「不快感」を感じるようになりました。

わかりやすく言えば、経験したことが良いことなら嬉しくなり、悪いことなら嫌な気持ちになるということです。

 

生きる上で有効な情報に類似 ⇒ 快感

死のリスクを伴う危険な情報に類似 ⇒ 不快感

 

取り入れた情報を保存する際、同時期に得た情報は関連性があると考え、関連付けて保存しました。

わかりやすく言えば、その時に見たもの、聞いたこと、感じたことなどは無意識では全て関係すると感じると言うことです。

 

情報の関連付け(同時期関連)

 

外部から同じ情報がセットで得られるほど、その関連付けは確定的なものである可能性が高いとして、関連付けを強め、

前回同時期に得られた情報が次回に得られなかった場合には関連付けが弱くなりました。

わかりやすく言えば、何度も目たことや聞いたことほど本当だと信じるということです。

 

関連付けの強化・関連付けの弱化

 

 

意識と無意識について

 

意識は人間が思考に使っている脳の領域のことで、無意識は脳が自動的な判断に使っている領域のことです。

たとえば、今この文字を読んでいる部分が意識で、呼吸していることが無意識です。

 

また、理性や思考は意識で、本能や感情は無意識になります。

たとえば、お腹が空いたり嬉しくなったりするのは無意識で、ご飯を食べようとしたり足し算を計算したりするのが意識です。

 

さらに言えば、記憶(情報の保存)も無意識の領域になります。

 

意識は脳の3%くらいで残りの97%は無意識(本能や感情的な部分)が占めていると言われているので、

無意識を上手く活用すれば、自分の人生の成果を何十倍にも高められますし、

相手の無意識を上手く利用すれば、こちらの言動の効果を何十倍にも高めることができます。

 

意識 = 理性 = 思考 = 3%

無意識 = 本能 = 感情 = 97%

 

 

無意識の定着(関連付けの強化)

 

情報に関連付けされている情報は関連付けが弱い場合は意識しても思い出せず、関連付けが強い場合は意識せずとも嫌でも思い出してしまいます。

 

関連付けが強い情報は起点となる情報を受けた際に自動的に思い出す

 

これを一般的には「無意識に置かれたものは自動的に発動する」と考えられているのですが、それは間違いであり、

実際には関連付けの強化によって起点となる情報を受けることで自動的に思い出していると言うことになります。

 

そして、この「関連付けの強化による自動的な思い出し(一般的には無意識の定着と考えられている)」の仕組みを利用し、

「起点となる情報」を「過程で必須となる情報」にすることで、それを行った際に自動的に思い出すようになるので、

意識的に実行する必要がなくなり、より簡単により効率よく行動することができるようになります。

 

過程で必須となる情報を起点情報にすることで、その物事を自動化することができる

 

たとえば、自転車の練習を始めた頃は自転車の操作に意識を集中していたので周りや前が見えず、

何かにぶつかりそうになったりしたことがあるかと思いますが、

今では自転車に乗りながら周りの景色を見て新しいお店を発見する余裕があると思います。

 

これは自転車の操作が意識から無意識に渡されたことで、

意識しなくても自転車を操作することができるようになったからです。

 

始め:自転車の操作に意識が向いているので周りが見えない ⇒ 現在:自転車は無意識で操作する為、意識で周りの風景やお店を見ることができる

始め:意識「自転車の操縦」 + 無意識「なし」 ⇒ 現在:意識「周りの景色」 + 無意識「自転車の操縦」

 

脳の仕組み的に言えば、

「自転車に乗る」という情報に「自転車の操縦」の情報を強く関連付けることで、

「自転車に乗る」という情報を受ける=自転車に乗ることで、強く関連付けられている(周辺情報である)自転車の操縦を自動的に思い出す=自然と身体が動くということです。

(関連付けによる思い出しの仕組みについては「脳の仕組み③イメージ」で詳しく解説しています)

 

他にも、歩くことから箸の使い方、特技から仕事に至るまで全て最初は練習でしたが今では無意識的にできるようになっていますよね。

何度も意識することで脳がそれを重要なことだと判断して関連付けが強くなって自動的に思い出すようになった※からです。

(※一般的な心理学や脳科学では「無意識の領域に移した」と表現するがこれは正確ではない。正確には「関連付けが強くなった」となる。なお、一般的な心理学では「インキュベートの法則(習慣化の法則)」と言い、およそ21日間続けることで、意識から無意識に渡され、脳に定着するようになると言われている。補足として、実際には関連付けの強化の仕方次第で期間は大きく異なる)

 

この無意識の定着(関連付けの強化)の原理を利用し、自分がしなければならないことは無意識で処理できるようにすれば、意識して嫌々する必要がなくなります。

たとえば、腕立て伏せなどの筋トレは最初のうちは面倒臭いと感じますが、

何日も続けて行っていればそのうち面倒臭いと感じることなく「今日もやろう」と思えるようになります。

 

恋愛で言えば、自分の存在を相手の無意識に移してしまえば、相手はこちらのことを重要な存在である(好きかも)と錯覚するようになります。

「感情の誘起(アンカリング)」も情報を無意識に定着させる方法になります。

 

 

無意識の刷り込み

 

相手の意識外からこちらの情報を与えることで、相手の無意識にこちらの情報を刷り込むことが可能となります。

(一般的な心理学では「サブリミナル効果」と言う。また、意識を逸らす方法は「ミスディレクション」と言う)

脳の仕組み的に言えば、五感や体感覚から得た情報は、本人が意識していない情報でも必ず保存されるということです。

 

たとえば、相手を何かに集中させている時に相手に触れる、何かに集中させている時に視界に入り続けるなどです。

前者例:会話を盛り上げてさりげなく腕に触れる、「なんでやねん」など何かを発言しながら相手に触れるなど

後者例:食事の際は正面に座って相手が料理を味わう際に視界に入るようにする、ダーツの際は的の近くに立って相手が的に集中している時にさりげなく視界に入るようにするなど

 

また、こちらの顔や存在の情報を意識外から頻繁に入れさせることで、無意識に刷り込まれるようになります。

たとえば、2人の記念写真を撮ってプレゼントし、相手が頻繁に目にするように仕向けるなどです。

ただし、2人で記念写真を撮ったもの単体をプレゼントしても飾ってくれるのはこちらに好意がある場合だけになる為、

飾ってくれるだけの付加価値を与える必要があります。

たとえば、2人で海に行ったのであれば、2人のツーショット写真だけでなく、

綺麗なビーチの写真
オシャレな夕日の写真
砂浜に文字を書いたオシャレな写真
貝殻を集めたオシャレな写真
変わった魚の写真
オシャレな料理の写真

などを撮り、

大きな額縁やボード、コルクボードなどに全ての写真をオシャレに飾り付けたものをプレゼントする、などです。

 

無意識の定着(関連付けの強化)を利用したテクニック

睡眠時は意識をゼロにして無意識の使用率を100%にし、

脳の情報の整理を行い必要な情報の関連付けを強く(思い出しやすく)し、

不必要な情報の関連付けを弱く(思い出しにくく)しています。

 

エンド=相手が寝る直前に、

ピーク=「こちらのことが気になること(自己肯定の為の社会情報)」「強く感情が動くこと」「こちらの印象が深くなること」などを与えることで、

こちらのことを無意識に定着させやすいようにすることができます。

 

「こちらのことが気になること」

ラインで相手が寝る直前に
「そういえば、好きな人とかいるの?」⇒「実は前から伝えたかったことがあるんだけど…」
という流れを作り、最後のラインの後は未読スルーして次の日の夜くらいに内容を無視した普通のラインを送る
相手が何だったのか聞いてきたら「いや、何でもないよ」と言って流すか、
「次に会った時に直接言うよ」と言って気にさせることを継続する
会った時には「や、大したことじゃないんだけど、まつ毛長いよねって言おうと思っただけだよ」と笑顔で言って流す
(まつ毛は相手のチャームポイントで応用可)

 

「強く感情が動くこと」

とても嬉しくさせる、感動させることが有効
話を盛り上げて思いっきり楽しませる(笑わせる)、
相手が普段褒められない部分を褒める、相手が褒めて欲しいと思っている部分を褒める、
相談に乗ってあげてアドバイスするのではなく相手の感情を引き出して「頑張ってるね」「辛かったんだね」と理解を示してあげるなど

 

「こちらの印象が深くなること」

相手が興味深く感じるこちらの経験を話す(相手が犬好きなら犬にまつわるすごい経験、相手が旅行好きなら旅行にまつわるすごい経験など)

 

この際、明確にイメージできると記憶に残りやすくなります。(関連付けが強くなる)

特に順序立てたストーリーで五感を使うような言い回しをすることが有効です。

順序立てる(イメージを作りやすい):真っ暗な空間の中で闇雲に友達を探していた時、ゴツゴツとした男のような手で急にお尻を鷲掴みにされたんだ。振り返ってみると…

五感を使う(イメージで疑似体験):カメラのフラッシュのようにまぶしい、ビニール袋を破裂させたような音、うめぼしのようにすっぱい味など